いよいよ東京も梅雨入りのようですが、私は、
この数日の暑さが収まり、少しほっとしています。
雨の日の外出は、億劫になりがちですが、
お気に入りの傘や長靴が使える!などと小さな幸せを見つけて
私なりに気分の上昇を試みています。
・・・
昨夜は、お花のお稽古があり、「一種いけ(Only One Kind of Material)」という
課題に挑戦しました。
一種いけは、「一種類の花材だけを使って作品をまとめる」というものですが、
単調になりやすくなってしまいます。
そのため、
「花材をよく観察し、その特徴をひき出し、それを作品化するアイディア、構成力」
を学ぶことが求められます。
※「カッコ」内は、『草月のいけばな4[素材と空間]』を引用。
花材:ホザキナナカマド
お教室に個性の強い形の花器があったので、その力に助けてもらいながら
いけました。
ホザキナナカマドの枝の曲線の面白さを際立たせるために
葉を落としていくのですが、こういう場合はいつも
「どこまで切り落とせばいいのか?」
という見極めが非常に難しく、つい慎重になってしまいます。
自宅にあった父の作品の花瓶でいけると、
また違った雰囲気になります。
お教室で、みなさんの作品を見ていると、私が想像もしなかったような
表現にたくさん触れられるので、勉強になります。
同じ花材でも、様々な表現の仕方があり、
扱う者によって、捉え方が全く異なります。
それは、日常生活でも同じ。
同じ事象に対しても、捉え方によって
ポジティブに感じたり、ネガティブに感じたりすることがあります。
そういった意味では、これから始まる雨の季節を
少しでも楽しく過ごせたらいいのですが。
・・・
【参考文献】
勅使河原 茜『草月のいけばな4[素材と空間]』
(2008,草月文化事業株式会社)