先日のお花の稽古のテーマは、「枯れものをいける」。
花材は、先生のご主人が信州・戸隠から運んできてくださったという枯れた蓮(花と葉)と、
つぼみをいっぱいつけた椿。
枯れものを、生の植物と組み合わせることによって、色や材質の対比が際立ちます。
今回のテーマは「生と死」にも通じます。
「死」があることを意識すると、「生」により輝きが生じて、
「今日」という日が、当たり前でないことを実感します。
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この時期、街の樹木(落葉広葉樹)は紅葉が終わりに近づき、
葉を落とすものが多くなって、いかにも寂しげな冬の情景となってきます。
一方、椿のようにこの時期だからこそ、生き生きとした姿をみせる植物もまた、
冬の情景のひとつです。
椿のつぼみが膨らみ、花が咲くのを楽しみにしたいと思います。